【2016年3月】首都圏新築マンション市場動向
不動産経済研究所の発表した2016年3月度のマンション市場動向によると、契約率は67.6%と2ヶ月ぶりに再び70%を割り込んでいるようです。一般的にマンションの好不況は70%が境目と言われていますから、徐々に市況は悪化してきているようです。
単月の数字だけを見ていると全体の動向がわかりにくいため、季節性を排除した12ヶ月移動平均のグラフを作成しました。(グラフ中の赤線です。) こちらを見るとわかりますが、実は契約率は昨年からほぼ一貫して下落傾向となっているのです。しかも、発売戸数は昨年より大幅に絞ったうえでのこの数字です。
一方で、価格の方はというと昨年から一貫して上昇傾向となっています。
これは何を意味しているのでしょうか?
契約率のグラフを見ると特に今年に入ってからは下落率が一段と加速しているように見えます。 年始からの株価の下落もあり、いよいよ消費者がマンション価格の上昇についてこれなくなっているのではないかと私は思います。 もしかしたら今回のマンションバブルも終わりが近づいているのかもしれません。